よく一緒に楽しい事を探して回っていた友人と話す事が出来ました、３７です。
将来は一緒に田舎で生活しよう、動物と一緒に、実のなる木も植えたい、なーんて。

でもだんだんお互いの環境が変わって、置いて行かれたような気持ちになったり、
別の事が楽しくなっていったり、向いている方向も違ってきたり。

でも一番は、両方が自分の半径何メートルか、位の本の狭い所で手いっぱいに
なってしまった事じゃあないかな、と思うすれ違いの何年か。
手を伸ばしたいときに届かなかったり、伸ばして欲しい時に気付かれなかったり。

ここ１年半くらいは、私がめちゃめちゃ声が聞きたかったんです。
まだ、そうではない相手にとってはすごいうざかった事もあったと思うんです、笑。

声が聞けたら、もっと、なんていうか、わぁ！って思うと思っていたけれど。

ああ、なーんだ。

ちっとも高揚感なんてないんだなぁ、これが、笑。勿論、嬉しいし、やっと聞けたんだし。

でも、なーんだ。
あの日の続きで、ちっとも特別じゃない感じ。

お気に入りの上着のポケットがある日気づいたら穴あきで。指がすぽん、と出る位に。
あちゃー、そんじゃあ、繕いますか、と、慣れない針仕事をして。

大きかったり小さかったりする縫い目を作りながらぼんやりと。
”こっからこぼれていったものもあったのかな”　
”大事なものだったのかもしれないな”
”けど、まぁ…”

「これからはこぼれないでしょ、」

穴が塞がって手間をかけたお気に入りはもっとお気に入りになるんだろうなぁ。